初心者でも簡単に心に響く歌詞の作り方(応用編)

歌詞の作り方(基礎編)では、一般的に作りやすく言葉をあてはめやすい様にしてきました。その中で、よりメッセージが際立つようにできるか、言葉の音がもたらす感情がどういうものか、フック(頭に残るワード)をつけれるようにするには、とうい所を応用編として紹介していきます。

サビまであえて抽象的(比喩)に表現する事でサビを印象的にする

A・Bメロは雰囲気は伝わるが意味がよく分からない様にして、サビで現実感をだす方法です。

例えばリアルに作ると「高校の時、同じクラスで出会った」という言葉を、抽象的(自分の思想)にして少し考えさせる様にします。その当時初めて学校でひまわりを育てたのが印象的だったから「ひまわりが太陽に浴びる季節、同じ部屋でなにげなく過ごしていたあの頃」など、少しビジュアル系みたいですが、想像させるという意味では効果的な手法になります。

このように少し抽象的にしたり、あえてAメロ・Bメロは英語で歌いサビだけ日本語にしてサビを浮かせる(伝えたい所を最大限に引き出す)のも一つの手です。

言葉の音(響き)で気をつける事

文字だけでは気にならない所も、歌う時に気になる音の響きがあるので注意してください。

優しさを出したい時の破裂音

バ行、パ行、カ行、タ行、ガ行、ダ行の破裂音には注意してください。こちらの6行は力強い発音となる為、優しさやほっこりするような雰囲気の時は頭にはつけないようにしましょう。逆に、インパクトを付けたい時や、サビの頭に使う事で印象的になります。

濁点や小書き文字の強さ

濁点はガ、ザ、ダ、などの点々がついた文字で、小書き文字とは、ぁ・ゃ、などの小さい文字の事です。こちらも破裂音と同じように力強い表現になります。

例えば同じ様な意味でも(言葉に出してください):【ちからづよい】と言うか【つよいちから】と言うかでは、強さが違う印象になりませんか?

【華奢(きゃしゃ)】と【細い】では、印象が違う様に感じますね。華奢の方がより細く感じませんか?小書き文字を使い、細さをより強い印象にしているからです。

言葉の強さをどこに使うか、というのも重要になってきます。

言葉には耳障りな音がある

耳障りな音と言われてもよくわからないと思いますが、サ行とザ行の言葉を口に出してみてください。他の言葉より発声した最後に息が抜けてる感覚がありませんか?これが耳障りな音になります。印象つける音にする事も出来ますが現在の編集技術でこの音をなじませる事は簡単なのでそこまで、気にする事はないでしょう。

丸い響きを出すには

丸い響きを出すにはマ行、ナ行、などになります。息が鼻や口から洩れやすいので丸い印象を与えます。逆に言えばインパクトに欠けるかもしれません。サビの頭で使う音としては弱いのいか?バラードならありなのか?など色々試行錯誤してください。

印象的なフレーズをつけるには

印象的なフレーズというのは、楽曲と歌詞の相互関係になるので歌詞だけ印象的なフレーズを使っても効果が無く、バックの音楽も意識してつける必要があるので特に難しいです。

韻を踏む

韻の中でも種類があり頭韻、脚韻など頭に同じ言葉を入れたりお尻に入れたり使い方によって印象的に頭に入ってきます。

頭韻なら例えば、愛らしい君に、会いに行く、アイドル並み

脚韻ならより難しく例えば、タクシー開くし、策士隠しみたいに日本語だけで行くとちょっと無理が出てきます。~くださいや、~欲しい、など入れやすい言葉にすると簡単に印象的なフレーズになります。(韻を踏んでいるかは微妙ですが・・・:)

倒置法

通常言葉発言する際にあまり使われないのが倒置法です。だからこそ文章や歌詞で使う際に印象に残ります。通常使う熟語の順序と変えるだけです。

例えば、僕はあなたの事が好きです⇒あなたの事が好きです、僕は

これだけでも一般的に使わない言い方なので印象に残りやすいです。

同じ言葉を繰り返す

Aメロ・サビなど問わず使いやすいテクニックです。一番伝えやすい表現の一つでもありますが、単調になりやすいので使い方次第では平坦な曲になる恐れもあります。

例えば、ありがとう、僕と出会ってくれて ありがとう、いつも一緒にいてくれて ありがとう、笑顔をくれて ありがとう、これからの幸せを

メロディーとの組み合わせが重要になる使い方になります。

まとめ

歌詞の作り方(基本編)や(応用編)を使い、より心に響く歌詞が出来るようになればと思います。誰に何を伝えたいかを一番に想い、その手段として様々なテクニックをお使いください。また、メッセージを伝える為にはどういう風に伝えるのが最適かなど、自分自身でも考えて自分の言葉で作る事が一番伝わると思います。

心のこもった歌詞をお待ちしています。

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