結婚式では、世界の風習や日本でも各地方で様々な儀式があります。
ベールダウンやライスシャワーなど当たり前に行っている儀式や演出は、どういう意図で行われているのかを今回はお伝えします。
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ベールダウン(キリスト教式、人前式)
ベールダウンとは挙式の直前に新婦のウェディングベールを母親が下ろして送り出す儀式。
ウェディングベールには新婦を邪悪なものから守る『魔除け』の意味があります。
そのベールを下ろすことで「あなたを守るのは今日までです。これからはあなたが選んだ人生のパートナーと幸せになってくださいね」という親の想いが込められています。
独身人生に幕を閉じ、親がしてくれる最後の支度となります。
そして、新婦を一生愛し守ると誓った新郎だけが両親に代わってそのベールを上げることができるのです。
父親とは一緒にバージンロードを歩くため、母親と行う儀式として家族との思い出や記念にベールダウンを母親にやってもらう人が増えているようです。
ライスシャワー、フラワーシャワー(キリスト教式、人前式)
挙式終了後チャペルから外に出る際または、バージンロードを歩く時に新郎新婦に向けてライスやフラワーを撒いて祝福するイベントがあります。
ライスシャワー
ライスシャワーは元々ヨーロッパの風習でした。
お米には1粒から1000粒以上にもなる種類もあるため「お米が豊かに実るよう、子孫にも恵まれますように‥」という子孫繁栄を願う意味から始まりました。
フラワーシャワー
フラワーシャワーは花の香りで清めて新郎新婦を悪魔から守り幸せを祈るという意味があります。
バージンロードを清めるフラワーガールも同じ意味です。
どちらも片付けが大変なので近頃は禁止している式場もあるようです。
撒いたお米を小鳥が食べてしまうため、ハワイ州ではライスシャワーは法律で禁止されていたりします。
また、お米を何粒かまとめて小さな紙やチュールに包んでいる物もあります。
オプションとしてついていない挙式場では持ち込み料が発生することも多いので、ライスシャワーを考えている場合は事前に確認しましょう。
結婚証明書(キリスト教式、人前式)
キリスト教式や人前式では、挙式の際に新郎新婦がサインをする結婚証明書という物があります。
キリスト教式
キリスト教式では神に結婚を誓い、新婦新婦と牧師が結婚証明書にサインをします。アメリカなどではこれを公式な書類として役所でも通用します。日本では公的な書類にはなりません。
日本では「戸籍謄本」や「受理証明書」と同じイメージです。
人前式
人前式では新郎新婦のほかに立会人や証人がサインをしたり、挙式に参加して頂いたゲスト全員がサインをします。
こちらも公的な書類ではないので、自分達の好きなようにできます。その為、公式な書類にする為、婚姻届にサインして式が終わってから役所へ届ける方もいます。
海外挙式の場合は現地の役所で結婚証明書を発行してもらい、日本帰国後、日本の婚姻届と一緒に提出すると戸籍に「◯◯国方式により婚姻」という記録を残す事ができます。
ただし、ハワイやニュージーランドでは比較的必要書類が少ないですが、国によって様々であり、役所は土日休みがほとんどですので、希望する場合は事前にきちんと調べ、日本にいる間に必要書類を準備できる様に注意しましょう。
ブーケトス(キリスト教式、人前式)
ブーケトスはいくつかの由来がありますが昔のイギリスの風習だという説があります。
新婦のドレスや小物などは縁起が良いとのことで、幸福にあやかりたいとドレスを引きちぎったり小物を取ったりしていました。
今ではレンタルが多かったり、披露宴があるので予防策としてブーケを投げたのが始まりです。
それが転じて幸せのお裾分けの意味でブーケトスは定着しました。
しかし最近の日本では独身女子が取りに行く必死感が恥ずかしということで、あまり人気がないようです。
式場職員がもっと前へ来るように何度も声を掛けたり、誰も受け取れずブーケが落ちてしまうこともしばしば。
落ちてしまうとお花も傷んでしまうので、ブーケプルズを選ぶ人も多いようです。また、新郎が投げるブロッコリートスやガータートスも新鮮で意表をつくので人気があるようです。
まとめ
結婚式では、新郎新婦お互いの地域の風習や習慣がありますので、相手を尊重したりそもそも風習の意味をもう一度考えて自分達には必要か、ゲストに楽しんで頂けるかなど様々な角度で決めてください。
結婚式を挙げる土地の方からアドバイスを頂いて、その土地ならではの儀式を行う事も思い出に残ります。
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